【夢を叶える思考術】MIKU×B&編集長 目標設定セミナーレポート


「理想の自分と現状に、ギャップを感じている・・・」「目標を立てても、中途半端に終わってしまう。」「部活に熱中していたときのエネルギーを、仕事にも向けたい」

みなさんは、そんなモヤモヤを胸に抱えていませんか?
日常のなかのふとした瞬間に気づく、「理想の自分」と「現実の自分」の間に生じてしまうギャップ。わたしたちはどのようにメンタルコントロールを行い、目標達成に向けて具体的にアプローチをしていけばいいのでしょうか?

今回B&では、「目標設定」をテーマにした対談セミナーを開催しました。
ゲストには、Instagramで独自の目標達成方法や継続力の秘訣を発信することで、同年代の女性から根強い支持を集めているワークライフクリエイターのMIKUさんをお招きしています。MIKUさん×B&編集長小田菜南子による、対談の様子をお届けします。

 

■ゲスト

MIKU(みく)

ワークライフクリエイター。高校時代には硬式テニスで全国3位・ITF国際ツアー出場の経歴を持つ。目標としていた企業からの内定を得て人事として働く傍ら、デザイナーやフィットネスインストラクターとして副業を行い、独立。日本最大のフィットネス大会『ベストボディジャパン』では、名古屋大会グランプリ・日本大会5位受賞。心と体の健康を守る栄養学セミナー・食事指導まで幅広く行なっている。

Instagram:@miku427

 


小田菜南子

B&編集長。広告制作会社にてプロデューサー職・ディレクター職を歴任し、PR会社に転職。2019年からLink Sportsにて女性メディアの立ち上げに従事し、同年9月にB&をオープン。女性アスリートの価値向上や、働くスポーツ女子のサポートをテーマにしたコンテンツやオンラインセミナーを多数企画している。

Instagram:@nanana7i

 

「自分の夢」について、考えたことはありますか?

 


現在、
女性の新しい“働き方・生き方”を提案する『ワークライフクリエイター』としてご活躍されているMIKUさん。心と体の健康を守る栄養学セミナーや食事指導を行うかたわら、セミナーやSNSを通して、その考え方やライフスタイルを発信されています。

そんなMIKUさんが、いま抱いている夢とは・・・?

 

MIKUさん
『もっと自分らしく、もっとハッピーに生きる人を増やす』、わたしが人生を通して実現したいと思っている夢です!「ハッピー」と一言でくくっても、幸せの価値観は人によって違いますよね。わたしの場合、“心と体が整った状態であること”が幸せを感じられる条件と考え、栄養指導やセミナーを行なっています。


常に目標を持ち続け、その夢を叶え続けるMIKUさんの“目標設定のメソッド”のルーツは、小学生のころから書き続けた「テニスノート」にあるそう。

 

 

MIKUさん
これは7才の時にテニスを始めたわたしに、当時父が作ってくれたノートです。父お手製のフォーマットに、3年後・1年後・半年後の目標を掲げた上で、目標達成のために日々何をすればいいのか、1日単位で分析して目標を書いていました。小学生にとっての“3年後”は想像が難しかったですが(笑)、今のわたしにとってかけがえのないものとなっています。

 

”正しい目標を立てること”へのヒント

 

まずは、みなさんが目標設定をするにあたって抱きやすい悩みにアプローチしていきます。「目的」と「目標」の違い・それぞれを明確に定めることの必要性を理解しましょう。

 

【目標設定でよくある悩み】

・理想の自分と現状にギャップを感じている
・目標を立てても中途半端で終わってしまう
・部活に熱中していたときのエネルギーを仕事に向けたい
・目標の立て方がわからない


MIKUさん
目標設定をする時にゴールの部分の「目的」が描けず、挫折する人が多くいます。目標設定に取り組む場合、①自分がどうなりたいのか②なぜそれをやりたいのかを明確に決定することで、モチベーションが長続きし、実現可能・現実的な目標設定を行うことができます。「大きな一歩」で夢を実現させる人はごくわずか。成功者の階段と呼ばれる、「スモールステップを毎日着実に上っている」人が、目的を実現させることができるのです。


目標設定を明確に行うこと=飛行機の目的地を決定すること

【目標設定のポイント】

・「目的」は方向、「目標」は手段
・「目的地」が決まらないと何処へも行けない
・「目的地」を明確に決める=目標達成につながる


目標達成のために心がけたいこと

明確な目標設定を立てたものの、その目標を達成するためにはなにをすればいいのでしょうか?
MIKUさんが、目標達成のために大切にしていることは4つ。


①目標は必ず最終的に「紙」に書き出す
②必ず具体的な数字と達成期限をつける
→実現可能なレベルまで因数分解をしてあげる
③目標を公言する・目に触れる
→ビジョンボードを作る、SNSで公表する、家族や友達・尊敬している人に公言するetc...
④考えてもどうしようもならないことは考えない
→コントロールできること、できないことがあることを理解する

 

 

MIKUさん
私の今年の目標は「100人の人の心と体の健康を守る」ことでした。夢が大きすぎるから叶わないな、と途中で諦めるのではなく、実現可能なレベルまで因数分解をしてあげることが大切です。実際に達成できそうな数字・目標に落としこむことを意識してみてください。

 

MIKUさん×B&編集長のトークセッション

小田編集長
MIKUさん、ありがとうございました!さっそく質問なんですが、MIKUさんは目標設定をするとき、大会での順位や体重など“数値”をベースにして目標を立ててるんですか?

 

MIKUさん
達成期限や数字などの具体的な目標を立てたほうがいい場合と、数値を目標にしないほうがいい場合とで使い分けをしています。例えば、ベストボディジャパンの岐阜大会に出場した際に「絶対に優勝します」と公言した結果、ベストパフォーマンスが出せず・・・。

目標の立て方を変え、名古屋大会では「誰よりも楽しむ」と変更した結果、優勝することができたんです。例えば、テストは数字(点数)を目標にしますが、ステージなどでの振る舞いが評価される場合には、“楽しむこと・ベストなパフォーマンスをすること”にフォーカスしています。

 

小田編集長
なるほど。たしかに、点数や数字だけにフォーカスしてしまうと、視野が狭くなることもありますね。ストレスになってしまう場合もあるから、「楽しむこと」を目標にすると前向きに取り組み続けられる気がする!

 

MIKUさん
逆に、もし自分が定めたなにかしらの目標を達成した場合、なぜ成功したのか・なにをしたのかなど、“成功をルーティン化”するために紙に書き出すこともおすすめです。

 

小田編集長
目標設定って、自己分析の積み重ねのような感じがしますね。ちなみに目標設定の「期間」決めるときはどれくらいの幅で設定するんですか?

 

MIKUさん
「1年後、自分がありたい姿」(目的)を描いて、その自分にたどりつくために必要なことを、細分化して落とし込んでいくとわかりやすいです。

 

小田編集長
MIKUさんの場合、毎日・毎月単位でやることを決めているんですか?

 

MIKUさん
わたし、実はそんなにマメじゃないんです(笑)毎日の取り組みはありませんが、月の終わりとはじまりに「目標を見直す」「目標に変化がないか観察する」という習慣を意識的に行なってます。環境の変化にともなって目標も変化していくものだと思うので、その変化を観察していくことを意識してみてください。

 

変化を恐れず、潔い対応を行なっていくことも大事なんですね。
ちょっといじわるな質問なんですけど・・・。みなさん気になってると思うんですが(笑)、MIKUさん本当に今まで立てた目標をこのメソッド通りに達成できてきたんですか?

 

MIKUさん
昔は目標を立てることが大好きで、欲張りすぎていろんなことに挑戦したこともあったんですが、合わないとわかったものはすぐにやめたりしてました。

目標設定してみたけど、達成できなかったことで責めちゃう人もいると思うんです。でも、責める必要は一切ないんですよ。”やってみて合わなかったことに気づけた”ことは成長だし、合わなかったことがわかっただけでも、やる意味はあったと思うんです。

わたしはもともと完璧主義で、100点に対して120点を出したいタイプだったんです。家事も大会も・仕事も副業も頑張りたい。そんなふうに、去年まで躍起に毎日を過ごしていましたが、“完璧なんて無理”ってことに気付きました。コップの中に水がいっぱいいっぱいの状態の時って、いいものが入ってこないということに気づいてから、“80点を目指す”ことを大事にしてます。100点を目指すと、“できなかったこと”に目を向けてしまうけど、80点に設定しておくと気が楽なんです。

 

小田編集長
20点分の失敗をしてもいいんだ、っていう余白は大切ですね。

 

MIKUさん
できなかったことではなく、できたことに目を向ける意識もしてます。頑張り屋さんのみなさんほど、自分のことを認めて・褒めてあげてほしいなと思います。

 

参加者からの質問タイム


セミナーの最後には、直接質問ができる時間があり、日頃の「目標設定」にまつわるさまざまな質問が飛び出しました。

 

Q.1年後、どういう自分でありたいか?って質問が抽象的で、なかなか答えるのが難しいです。

MIKUさん
ありたい自分はなにか考えること、わたしも最初は難しかったです。わたしの場合は、漠然と「人を幸せにしたい」でした。じゃあ、そもそも自分にとって幸せってなんだろう?という点を噛み砕いていって、「心と体の健康が保たれた状態+ワクワクする生き甲斐」にたどり着きました。さらに自分の得意分野である栄養学をベースに、“幸せ”へのアプローチ方法を考えました。最初の目標は、抽象的で大丈夫。そこから自分の得意なことをマインドマップのような形で落とし込んでいくことで、具体的な目標に結び付けていけるはずです!

 

Q.私も心と身体の健康、特に心の健康を主軸として幸せを考えて、周りにも伝えていきたいと思っています。でもミクさんのように発信側になるのはピンときません…じゃあどうやって周りに伝えるの?という壁にぶち当たります。

MIKUさん
SNSの発信には得意不得意があると思います。顔を出したくない・文章が苦手、そんな人もいるかもしれない。でも、自分が何が得意か、どういう伝え方をしたいかと考えると、いろんな方法があるんじゃないかな?と思います。わたしも3年前まではSNSもプライベートアカウントでした。でも、“多くの人に伝えたい”と考えて、鍵を外すところからスタートしました。アカウントを分けてもよくて、どんな形かでも自分の得意な方法で“伝える”ことにチャレンジしてみてはどうでしょうか?

 

Q.MIKUさんが目標を立てる際に、どれくらいの時間・期間を割いていますか?その日会った人や聞いた話に影響されたりして、どんどん価値観が変わっていくので大きな目標を立てるのがなかなか難しいです。

MIKUさん
目標の大きさによって設定時間は左右されますが、例えば年末の今の時期であれば12月の後半・10日間をまるっと、来年に向けての目標設定を考える時間にあててます。時期や規模にもよりますが、自分と向き合う時間は確保してますね。読んだ本の影響を受けることはありますが、自分の目的が明確だと人の意見に左右されることはなくなりますよ!

 

Q.先ほど色々な「資格」について話されていましたが、「資格」は目的を決めてから、目標としてどういう資格をとろう!というふうに決めればよいのでしょうか?

MIKUさん
まさにその通りです!わたしもたくさん資格持ってます(笑)その資格を持っていることによって、どんなふうに活かすことができるのかということを考えて目標設定してます。大きい目的がしっかりしてるとブレなくなるので、資格を取る場合も目的の部分から決めていくとよいですよ。

 

Q.ミクさんがとてもポジティブな印象を受けるのですが、心がけていることやモットーにしてること、ルーティンを知りたいです。

MIKUさん
よくポジティブ、と人から言われます(笑)わたし自身は人一倍失敗してると思ってるんですけど、失敗の捉え方が違うのかな?と思ってます。失敗から学べること・新しく得ることはたくさんあると思うので、失敗を恐れず逆にポジティブになってしまいました。

 

Q.元気な時はいろんなことにやる気が起きますが、定期的に女性の体の周期や疲れてる時に全くやる気をなくしてしまいますが、そんな時はありますか?またどうしますか?

MIKUさん
女性である限り仕方のないこと、ですよね。わたしの場合は寝るか美味しいものを食べるか……本能のままに生きちゃいます。自分だけと思うときついけど、みんなそうだと思っていいこと。やる気が起きないときは、とことん休んでみることも大事です!わたし自身も、しんどいときにあえて休んでみることで「80点ルール」に気づけた経験があります。自分の体が休みを求めている=休むべきときなので、とことんやってみてください。

 

Q.今、病院で管理栄養士をしているのですが、私も心と体の健康が大切だと思っているのとジムに通っていることからフィットネス関係で働きたいなと思っていまして、資格について悩んでいます。

MIKUさん
最近わたし、資格ってなくてもいいな、と思うようになってきました。まずは実際にやってみて、相手が何を求めているのかを知ることも大事なポイントかなと思っています。そのあとで、お客さんの希望を満たすためには何が必要なのかを考えて、行動してみてはいかがでしょうか?

 

Q.ミクさんの目標設定について共感できる事が多かったです。目標設定に関わるおすすめの本があれば教えてください。

MIKUさん
https://harada-educate.jp/books/
原田さんのメソッドは漫画にもなっているので、目標設定の入り口におすすめです。
http://www.aokisatoshi.
青木仁志さんも日本では有名で、おすすめの一冊です。

 

Q.どういう自分でありたいか、を考える時に、世間とかの「こうすべき」に縛られているのか、本当に「自分がしたい」ことなのかわからなくなります。30歳を前にして1年後を考えると結婚・出産がまず思い浮かぶのですが、これは本当に自分が求めてること?ってなります。

MIKUさん
どうしても女性は、ライフステージごとに悩み・考えないといけないことが発生しますよね。わたしの場合は逆に、結婚・転勤などの転機において“悩めること”は女性の強みでもあると思っています。そのたびに目標設定を見直して、悩みをポジティブに変えていける考え方が浸透するといいなと思います。

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