狩野舞子が語る、運動する全ての女性への思い。「スポーツは競技者だけのものではない」【PR】


華麗なプレーで多くのファンを魅了してきた、元バレーボール女子日本代表の狩野舞子さん。このたび女性のスポーツライフをサポートするブランド「VSG(ビスジー)」のアンバサダーに就任しました。

妊娠や出産など、女性にとって大きなライフイベントがあってもスポーツを楽しめる環境をつくりたい。そんなブランドの理念に共感した狩野さんに、現役時代に感じていた競技用下着のリアルな悩みから、チーム競技だからこそ見つけられた自分らしさの出し方、さらに引退後のスポーツとの向き合い方や“楽しむ”ためのマインドセットまで、幅広くお話を伺いました。

 

全ての女性に寄り添いたい。「VSG」のコンセプトに共感

ー今回のアンバサダー就任について、狩野さんの思いや意気込みをお聞かせください。

昔から「スポーツ=男性」というイメージが根強く、特に女性は妊娠や出産などのライフイベントを機に、競技から離れるケースが多くありました。でも今では、好きなときに体を動かせる環境が整いはじめ、楽しめるスポーツの選択肢もどんどん広がっています。

そういった状況の中、トップアスリートをはじめ、運動が好きな方や日々の健康を意識する方など、幅広い女性を支えたいという「VSG」の姿勢に共感し、今回アンバサダーをお引き受けすることになりました。特に魅力を感じたのは、ブランドが持つ“親近感”です。アスリートだけを特別視するのではなく、全ての女性に寄り添おうとするコンセプトに強く惹かれました。

私自身、「スポーツは競技者だけのものではない」という想いを胸に、これまでさまざまな活動を行ってきました。今後はアンバサダーとして、女性が自分らしさを大切にしながら運動を楽しめる環境づくりに、より一層力を注いでいきたいと思います。

試合でも普通のブラを…現役時代に味わった下着選びでの苦労

ー現役時代に下着を選ぶ上で重視していたポイントは何ですか?

首まわりが凝りやすいため、ある程度のホールド力がありつつも、できるだけ締め付けの少ないものを選んでいました。でもそれが必ずしも自分に合うわけではなく、正解だと思える商品には最後まで出会えなかったです。ときには普通のブラを着用することもありました。

それ以外に重視していたのは、肩紐ですね。バレーボールは肩まわりを大きく使うので、肩紐が気になるとどうしてもプレーに影響が出てしまって…。なので、ユニフォームから見えたときに違和感のないデザインや、縫い目のラインが目立たないかどうかも気にしていました。振り返ってみると、当時は無難な色を選んだり、肩が凝りそうなタイプを避けたりと、選択肢の幅が狭かった印象があります。

ー下着選びの難しさをなくすには、今後どのような取り組みや製品開発が必要だとお考えでしょうか?

これまでは市販品の中から自分に合うものを探すのが一般的でした。でも実際には、競技ごとに特化した商品が必要だと思うんです。というのも、競技によって体の使い方や負担のかかる部位はまったく違いますよね。

たとえばバレーボールなら、肩への負担を軽減しつつ、しっかりホールドしてくれるものが理想的。でも現役時代、こうした商品を見つけるのは本当に大変でした。実際に良さそうな商品があっても、いざ着用してみると動きに合わないこともしばしば。だからこそ、競技に合わせた機能性と快適な着用感を両立させた下着の開発は、女性アスリートにとって切実な願いだと思っています。

チーム競技で“自分らしさ”を表現することの難しさ

ーチームの一員としてプレーするにあたり、どういった点に難しさを感じていましたか?

仲間と連携してプレーする以上、周囲との調和が何より大切です。とはいえ、ポジションごとに異なる役割があるため、どうしても自分の個性を出すタイミングが必要になります。周りに合わせすぎると自分らしさが埋もれてしまうし、かといって自分ばかりが目立つと連携を乱しかねない。その微妙なバランスを保つのに苦労しました。

一方で、バレーボールには多くのポジションがあり、それぞれの選手が長所を活かせる場所があります。だからこそ、自分にしかできないプレーをしっかり意識しながら、チームの一員として連携強化に務めていました。結局のところ、どれだけチームプレーを優先しながらも自分らしさを失わずにいられるかが、一番の難しさであり、大きなやりがいでもあったと思います。

ー重責を担う場面も多かったと思いますが、そのようなプレッシャーとどう向き合ってきましたか?

プレッシャーに押しつぶされそうなときは、バレーボールを始めた頃のワクワク感を思い出すようにしていました。元を辿れば、最初は「もっと上手くなりたい」「ただただ楽しい」という単純な気持ちだけだったはず。でもいつの間にか、周りの期待に応えようと頑張りすぎて、必要以上に自分を追い込んでいました。ただ、こうしたプレッシャーを抱えるのもアスリートが通る道ですし、それ自体を否定するつもりもありません。

要は、そんな状況でも自分なりの楽しさを見いだせるかが一番大事だと思っています。私自身は、仲間と目標を共有して一緒に頑張ることや、「好きでバレーボールを始めたんだ」と初心に立ち返ることで、本来の自分らしいプレーを取り戻せましたね。

ー現役時代に感じた、チーム競技ならではの悩みがあれば教えてください。

人間関係で悩むことはありました。でもプロの世界では、コート上でどれだけ自分を表現できるかが全てです。そこが重要だと分かっていたから、もともと気にしがちな性格なんですけど、なるべく「気にしないようにしよう」って開き直ってプレーしていました。

 

引退後に見つけた、スポーツとの新しい向き合い方

ー引退されてからはどのようにスポーツと関わっているのでしょうか?

今はプライベートでゴルフを楽しんでいます。私のモットーは、どんな時でも絶対に楽しむこと。たとえイライラしたくなるようなスコアの日でもです(笑)。やっぱり大好きな仲間たちと一緒に体を動かすことが、私にとっては最高の過ごし方になっています。

ーちなみに、ゴルフを始められたきっかけは?

最初は友人の誘いです。もともとは打ちっぱなしに行く程度でしたが、仕事でコースに出る機会があり、そこから本格的に始めました。「高いお金を払ってイライラしに行っているようなもの(笑)」なんて冗談を言うこともありますが、ゴルフはすごく楽しいですね。

ー選手としてのキャリアを経て、今は異なる角度からスポーツを楽しんでいるのが伝わってきます。

だからこそ、ゴルフ選手を目指す考えはないんです。選手になると、楽しさよりも結果に縛られる気がして…(笑)。ただ、私の経験からも分かるように、スポーツの楽しみ方は本当に多様ですよね。競技には競技の良さがある一方で、こうして自由に体を動かし、仲間との時間を楽しむこともできる。おかげで、今は自分なりのちょうど良い距離感でスポーツと向き合えていると思います。

 

これからスポーツを始める女性へ。一歩踏み出すためのアドバイス

ーこれからスポーツを始めたい女性へメッセージをお願いします。

「私にはできない」「やったことがないから難しそう」と思ってしまう方は多いですよね。でも、そんなときこそ同僚や友人を誘って、一緒に始めてみてはいかがでしょうか。最初の一歩を踏み出せば、その先にはきっと新しい楽しさが待っているはずです。

また、「仕事が忙しくて時間がない」「始めるきっかけがない」という声もよく耳にします。確かに人それぞれ状況は違いますが、もし気になる競技があれば、まずは実際にやってみるのもおすすめです。意外とハードルは高くないと思いますし、友達に誘われて「なんとなく」始めるくらいの軽い気持ちが、一番理想的かもしれません。

ーまさに狩野さんがゴルフを始めたときと同じような流れですね。

そうですね。現役時代はバレーボール一筋だった私も、引退してからはゴルフに夢中です。どのスポーツを選ぶかも含めて、楽しみ方はまさに十人十色。まずはちょっとした運動からでも大丈夫です。大切なのは、自分のペースで楽しむこと。競技のレベルや練習頻度にかかわらず、体を動かすこと自体に喜びを見出せれば十分だと思います。肩の力を抜いて、まずは試しにやってみる。それがスポーツを続ける大きなきっかけになるはずです。

最後にお伝えしたいのは、スポーツには人生を豊かにする力があるということ。必ずしも競技として本格的に打ち込む必要はありません。日々の生活の中で、自分らしいスタイルで体を動かす習慣を取り入れるだけでも、新しい喜びや発見につながっていくと思います。

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