ヨガの効果、見くびってない?アスリートタイプほど取り入れるべき静の時間
ランニングや暗闇系フィットネス、筋トレなど、強度の高いトレーニングに励んでいる人のなかには、ヨガに少し物足りないイメージを持つ人もいるのでは?いつもハードなトレーニングをしている人こそ、ヨガを取り入れることで得られるプラスの効果が多いのです。
ヨガインストラクターの辻岡奈保美さんに、アスリートにもおすすめなヨガの効果を教えていただきました。
ヨガはからだへのフィードバック
完全紹介制でヨガ教室を営む辻岡さんは、クラステーマとおおまかな流れはあらかじめ決めておき、強度や難易度はその日の参加者の顔ぶれに応じて決めるそう。ベーシックなヨガから、インナーマッスルを意識した体幹ヨガや、呼吸を意識して集中力を高めるフローヨガ、柔軟性を高める満月ヨガなど、ニーズに合わせて様々なクラス展開をしています。
こうでなければいけない、というものがないので、参加する人の気分に合わせてカスタマイズしています。
今回辻岡さんのレッスンを体験するB&編集部のメンバーは、日頃HIITやサーフィン、トレーニングマシンを使った筋トレなど比較的ハードにからだを動かしているタイプ。
カウンセリングで癒されます。
早くからだを動かしたり、重いものを持ち上げたり、という動作の中では感じにくい筋肉の左右差や、可動域を知ることができるはず。ヨガで感じたからだの感覚を、日頃のトレーニングにも生かしてもらいたいですね。
からだの新しい使い方を知る
ゆっくりと目を閉じながら、吸う呼吸、吐く呼吸へ意識を向けていくと、徐々に周りの音や雑念から離れて自分のからだへ集中できるようになっていきます。この忘却と集中の時間は、メンタルトレーニングにも通ずるものがあります。
シャヴァーサナ(クラスの最後に行う屍のポーズ)の終わりにはティンシャの音色が響きます。
静けさのなか、辻岡さんのガイドにしたがってからだを動かしていくと、得意な動きと不得意な動きがあることがわかります。
背中が伸びにくい、左足の方が体重移動がしやすい、腰が反りがち、などのからだの癖が一つ一つの動作から伝わってきます。
正しくからだが使えるかな・・・。という心配は無用です。辻岡さんがアジャストをしてくれます。
これがまた不思議な感覚で気持ちいい。自分じゃ絶対に伸ばせない部分が伸びている感じ。
いつも動かしていない筋肉に刺激が入ったのか、終わる頃にはじんわり汗をかいていました。
たまに違うトレーニングを取り入れてみる
呼吸に合わせてゆっくりからだを動かす。足の指先、背中の真ん中、普段意識しにくい場所に意識を向けてキープする。筋力には多少の自信があったのですが、「力を上手に使う」こととは別物と実感しました。
次の日には背中が筋肉痛に。月に一度のメンテナンスとして取り入れてみると、からだの変化を実感できそうです。
ついつい歪みがちな骨盤位置を直してくれました。
股関節周りをほぐしたり、体幹が強化できるかんぬきのポーズ。
体幹を強化し、バランス感覚・集中力が養われるひねった一本脚のポーズ。
ヨガインストラクター・辻岡さんからのメッセージ
集中した状態で行うと自分の癖により繊細に冷静に気づくので、日頃のトレーニングのパフォーマンス向上にも役立てることができます。
ヨガには様々な種類がありますので、ぜひ色々なヨガにトライしてセルフメンテナンスツールとして活用してみてください!