体脂肪率8%減の結果も!腸内環境を整える「きのこ」の秘密

きのこの画像

身近な食材である「きのこ」に、体脂肪を減らし、腸内環境を整えるはたらきがあるという研究結果が発表されました。

きのこの栄養成分が腸内環境に与えるメリット

ホクト株式会社とAuB株式会社は共同で、きのこでコンディションを整え、アスリートを食と腸からサポートすることを目指す『きのこで菌活×アスリートのパフォーマンス向上調査プロジェクト』を2019年3月に発足しました。

AuBと共同研究する香川大の画像

AuBと共同研究する香川大

都内4大学の運動部に所属する男女計23名対象に、粉末にしたきのこの錠剤を1カ月間毎日摂取した実験では、摂取後の腸内環境が「筋肉量を落とさずに痩せやすい傾向に変化」し、「ヤセ型の人に多いといわれている腸内細菌が増加」するとわかりました。加えて、健康の指標である「腸内細菌の多様性(種類)が増加」、また「免疫力を調整する役割をもつとされる菌が増加した」という結果も出ています。

筋肉量はそのまま、体脂肪率は平均8%減少も

今回の研究では、ヒトの腸内環境における“太りやすさ”の指標(FB比)が、摂取後に平均14%減少していました。

「きのこで菌活×アスリートのパフォーマンス向上調査プロジェクト」の画像

痩せやすさに貢献する腸内細菌データ

また、肥満度を表す体格指数「BMI」が低い人に多くみられる腸内細菌(Christensenellaceae菌)が、7ポイント増加していました。この腸内細菌は、体重や体脂肪率を減少させるといわれています。

「きのこで菌活×アスリートのパフォーマンス向上調査プロジェクト」の画像

痩せやすさに貢献する腸内細菌データ

これらの結果と連動するように、選手の体重は平均約1kg下がり、体脂肪率は平均8%減少しました。筋肉量は一定であることから、筋力を維持したまま、体脂肪減と体重減につながっています。

「きのこで菌活×アスリートのパフォーマンス向上調査プロジェクト」の画像

体重比較のデータ

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痩せやすさに貢献する腸内細菌データ

「きのこで菌活×アスリートのパフォーマンス向上調査プロジェクト」の画像

筋肉量の比較データ

そして、腸内細菌の多様性(種類や数の豊富さ)が平均9%増えていることも判明しました。特に免疫機能を調整する効果があるとされるブチリカム菌は2.7倍にまで増加しています。

「きのこで菌活×アスリートのパフォーマンス向上調査プロジェクト」の画像

健康であることのひとつの指標である腸内細菌データ

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免疫力に貢献するといわれる腸内細菌データ

腸内細菌の多様性の増加は、腸内フローラが良好な状態に変化していることを指し、多様性が増すことは健康のひとつの指標として使われています。強度の高いトレーニングを続けるアスリートは、免疫力が低下し体調を崩しやすくなるといわれているため、きのこの成分は有効であると考えられます。

きのこは低カロリー食材としてダイエット時に人気の食材でしたが、今回のデータによると筋肉増量を目指したいスポーツ女子にもおすすめのようです。近年、腸は「第二の脳」とも呼ばれ、腸内環境がからだづくりを左右するとも言われています。日々のトレーニングに加え、からだを整えるための食材を賢く取り入れることで、効率よくパフォーマンスを向上させましょう。

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