パーソナルドクターって?年齢とともに競技力を高めるための活用法

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「最近、練習後の疲労が抜けにくい」「今日はいつもと寝起きの感覚が違う」。そんな違和感の積み重ねが、やがて選手としてのパフォーマンスに影響を与えていきます。長く現役生活を続けるためにも、ちょっとした不調を見逃さず、原因にアプローチすることが大切です。

病院に行くほどではないけど、誰かに聞いてみたいからだの不調を気軽にメッセージで相談できる、『Wellness Coaching』というパーソナルドクターサービスがあります。その代表医師である中田航太郎さんに、女性アスリートからよく聞く不調と、サービスの活用法を教えていただきました。

 

■教えてくださった方

中田航太郎さんの写真

中田 航太郎(なかだ こうたろう)

株式会社ウェルネス 代表取締役医師(救急総合診療科医)

 

ちょっとした不調に隠れているからだのSOS

中田医師
日々、自分のからだに向き合っているアスリートは、変化に気がつきやすい環境です。しかし、その気づきを放置しては意味がありません。気のせいに感じられるような違和感でも、治療が必要な異変が隠れていることもあります。

ちょっとした不調や日々の変化を記録したり、フィードバックをくれる伴走者の存在は大切です。

 

女性アスリートが感じやすいからだの不調例

そこで中田医師から、日常で感じやすい「ちょっとした不調」と、その原因として考えられることの例を教えていただきました。

 

疲労感が抜けない

中田医師
疲労感は、ハードなトレーニングやデスクワークによる酸化ストレスの蓄積が原因になることが多いです。しかしなかには、女性ホルモンのバランスが崩れているケースや、甲状腺疾患や貧血といった病気が隠れていることもあります。

また酸化ストレスの蓄積についても、抗酸化作用を含む食材が不足しているケースや、睡眠不足によって疲労因子が解消されていないケースなど、原因は人によって様々です。

やみくもに対策をするのではなく、日常習慣をカウンセリングし、正しい原因を見つけることが大切になります。

 

食欲が増す/減る

食欲の増減の原因も、睡眠不足による食欲制御ホルモンの乱れ、過度な食事制限による女性ホルモンの乱れ、精神的ストレスによるストレスホルモン(コルチゾール)の影響など様々です。

他に、慢性胃炎や胃潰瘍など病気が隠れているケースや、自律神経の乱れによって食欲が湧かないケースもあります。

 

プレー中の集中力がないと感じる

集中力が持たない理由としては、睡眠不足によって脳の活動が抑制されてしまっているケース、腰痛や膝の故障など身体的に注意が散漫する異常があるケース、無意識に思考の波に流されてしまっている(マインドレスな状態にある)ケースなど様々です。

アスリートの場合には、ハードなトレーニングや試合中に一時的にエネルギーが不足したり、電解質が乱れたりすることで、集中力欠如につながる場合もあります。

 

Wellness Coachingでできること

個人の目標に合わせた体調管理

対面のコーチング

Wellness Coachingでは、専属の医師が一人一人のライフスタイルや課題を徹底的にヒアリングし、課題の原因特定・解決に必要な知識を提供します。メインの担当医は全身の知識を持つ内科医が担当しますが、Wellness Coachingの医師チームには全ての専門医が揃っており、必要があればあらゆる最新の専門知識が得られます。

例えば「疲労感が抜けない」という症状で悩んでいる場合には、まず食事内容、トレーニング内容、睡眠時間、他の症状の有無などを徹底的に聞かせていただき、改善できるポイントを明確化します。

食事内容に問題があれば、具体的にどのような食材を取り入れるべきかアドバイスしますし、睡眠不足があれば、睡眠障害の種類を特定した上で解決策を提示します。もちろん、病気が隠れている可能性がある場合には、専門医に紹介できる体制も完備しています。

 

・オンラインチャット

対面のコーチング実施後1ヶ月間は、いつでも担当医にオンラインで相談や質問をすることができます(Wellness Coaching専用アプリを使用)。

「AとBどちらの食材が理想か」「食欲が抑えられない時は何を食べたらいいか」など、ちょっとした疑問を逐一医師に確認することで、短期間で正しい知識を得ることができます。一度対面で会っているからこそ、パーソナルトレーナーと同じように非常にフランクな関係ができあがります。

 

■オンラインチャットはこんなに気軽に使えます

 

料金体系

Wellness Coachingは、90分間の対面コーチング、1ヶ月間のオンラインチャット(無制限)、専門医監修のテキスト1冊がセットになって5万円のプランが基本です。継続的なサポートを希望される場合や、人間ドックなどの検査をセットで希望される場合には、別途プランを用意しています。パーソナルドクターを1ヶ月間みっちりつけることができます。

 

(女性)アスリートにはどのように使っている?

ケース1:体重制限が必要な選手

バレリーナやマラソン選手、騎手の方など、過度な体重制限が必要になる競技の方では、「生理が止まる」「生理の間隔が不規則」という課題がよくあります。

Wellness Coachingでは、なぜ食事制限が生理周期に影響するか解説した上で、できるかぎり女性ホルモンを安定させるためのライフスタイルを提案し、実践をサポートします。いつもと違う異変があった時に「病院に行くべきかどうか?」「何が原因なのか?」を気軽に相談できる存在としてパーソナルドクターを活用しています。

マラソン選手の写真

 

ケース2:筋肥大を目指す選手

ボディビルディングやウェイトリフティングなど、筋肉を増やすことを意識するアスリートは、意識的にタンパク質を多めに摂っていると思います。しかし、食事の過度な偏りによって、心不全や腎不全で入院してしまうケースもあります。また、思ったように筋肉がつかないというケースも。

Wellness Coachingでは、タンパク質の種類(赤身肉か白身肉か卵か)によって異なる病気のリスクや、理想的なタンパク質摂取のタイミングについて、最新の医学知見に基づいてアドバイスし、効率的で安全なアスリート生活をサポートします。「日々の食習慣に問題ないかチェックしてほしい」という方が、正しい食事の知識を身につけるために利用しています。

ウエイトリフティング選手の写真

 

自分のからだにもっと敏感になろう

アスリートの方は、普通の人に比べてからだに気を遣っていると思いますが、その分通常よりも大きな負荷がかかっていることも事実です。ちょっとした症状の放置は短期的にはいいですが、長期的にアスリート人生を脅かす可能性があります。「この程度は大丈夫」と思わず、ちょっとした異変にも意識を向け、早い段階で対処するようにしましょう。

正しく安全な方法でトレーニングを重ねることが、長期間競技を楽しむために最も大切なことです。今ある課題や将来のリスクを取り除きたいというアスリートの方は、パーソナルドクターに気軽に相談を!

 

■プロフィール

中田航太郎さんの写真

中田 航太郎(なかだ こうたろう)

株式会社ウェルネス 代表取締役医師(救急総合診療科医)

東京医科歯科大学医学部卒業。早稲田大学文学学術院心理学科研究(『マインドフルネスと脳の可塑性』)。ハワイ大学生理学教室留学。大学卒業後、東京逓信病院勤務を経て、「パーソナルドクターサービス」を手がける株式会社ウェルネスを創業。予防医学領域の注目スタートアップの代表として活動する傍ら、現在も医師として診療を行う。

Wellness Coaching 公式サイト

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