アスリートと一般人は腸内環境まで違う?鍵は菌の多様性と酪酸菌

AuB BASEの写真

トレーニーの間でも関心が高まっている「腸トレ」。腸の中に存在する様々な細菌が、栄養の吸収や疲労の回復などに影響を与えることから、腸内環境を整えることがスポーツパフォーマンスの向上や効果的なボディメイクにもつながるとされ、その方法に注目が集まっています。

元サッカー日本代表の鈴木啓太氏が代表を務めるAuB株式会社が、アスリートの便から腸内環境を解析した結果、アスリートと一般人には腸内環境に大きな違いがあることを明らかに。その鍵が腸内細菌の多様性と酪酸菌の多さにあることを突き止め、腸内細菌のバランスを整えるサプリメント「AuB BASE」を発売しました。

1kg分の腸内細菌が健康の鍵を握る

AuB株式会社の研究統括責任者・冨士川凛太郎氏によると、腸内には100兆〜500兆個以上の細菌が住んでおり、体重の1〜1.5kgはこの腸内細菌の重さだといいます。その種類は1,000以上で、代謝に関わるビタミンやアミノ酸の産生、神経伝達物質の生成など、それぞれ異なる働きを持っており、どの種類の菌がどのような比率で存在するかどうかは個人差があります。実際、とあるスポーツチームの全選手を対象に行った調査では、筋肉形成や鉄分吸収、疲労回復、メンタルコントロールなど、アスリート特有の課題を抱えている選手は、腸内環境の多様性が低いという結果が出ています。

AuB株式会社の研究拠点の写真

AuB株式会社の研究拠点(東京・日本橋)

免疫機能に影響を与える酪酸菌をメインにしたサプリ

さらに発表によると、500人以上のアスリート、1000以上のサンプルから解析したデータから、アスリートは腸内細菌のなかでも「酪酸菌」という菌を一般生活者の2倍保有していることが明らかになりました。この「酪酸菌」は、免疫機能を整えたり、腸の動きを活発にしたりする働きがすでに知られています。

鈴木啓太氏と小口貴子選手の写真

平昌冬季五輪に出場したスケルトン女子日本代表・小口貴子選手に、検査結果を報告する鈴木啓太氏

AuB株式会社はこれらの結果から、酪酸菌をメインに、29種類の菌を配合した独自の「アスリート菌ミックス(名称:Athlete Bio Mix/アスリート・ビオ・ミックス)を開発。これを主原料に、酪酸菌などのエサとなるオリゴ糖と食物繊維成分を配合した「AuB BASE」の発売を発表しました。この商品は、一般の方の腸内細菌の多様性を平均7.5%増やしながら、酪酸菌を平均3.7%増加させるという検証結果が出ているようです。

AuB BASEの写真

AuB BASE

元プロサッカー選手が腸内環境の重要性を痛感

AuB株式会社の代表取締役で、元サッカー日本代表、Jリーグベストイレブンにも2年連続(2006年、2007年)で選ばれた鈴木啓太氏は、幼い頃から調理師の母親に「うんちを見なさい」と言われ、「人間は腸が一番大事」と教わってきたそう。高校時代から母親が勧める“腸活サプリ”を持ち歩いていたといいます。

浦和レッドダイヤモンズに入団後も、便を見るコンディショニングを続け、アテネ五輪アジア最終予選のメンバーにも選出。アラブ首長国連邦で行われた予選大会では、23人中18人が下痢を訴えるという衛生環境だったようですが、鈴木選手は体調に全く影響がなかったと話します。本人曰く、それは「腸を整えていたから」。そうした経験からも、腸内環境とコンディションに相関関係があると、身をもって感じていたそうです。

運動と食。その2つで解決できない不調は腸内環境にあるのかも?

腸内細菌といえば、今までは乳酸菌が有名でした。便秘の解消のために意識的に摂取している人も多いですが、腸内細菌にはそれ以上の種類と働きがあるようです。スポーツのため、ボディメイクのためにトレーニングを行ったり、食生活を改善しても、腸内細菌のバランスによってはそれらの効果が薄れている可能性が今回の発表から読み取れます。からだづくりは運動と食と言われますが、なかなか解決できない不調を抱えている人は、一度腸内環境を見直してみてはいかがでしょうか?

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