プロテインの種類と選び方!管理栄養士が選ぶ女性向けプロテインとは
ワークアウトを日課にしている女性に知っておいていただきたいのがプロテインの種類と選び方です。
「プロテイン」と聞くと筋肉太りしてしまうのではと気にされている方もいるかもしれません。しかし、プロテインは選び方によっては女性の体を引き締める心強い味方となるのです。今回は管理栄養士であり、フィットネストレーナーでもある加藤潤也さんに「女性におすすめのプロテイン」を教えてもらいました。
プロテインは飲んだ方がいいの?
プロテインと聞くと、皆さんは何を連想しますか? 体を鍛えている人だけが飲むもの?筋骨隆々になるためのサプリメント?
確かに、運動後には傷ついた筋肉を修復するため、プロテインで素早く効率的にたんぱく質を摂ることが推奨されています。「運動後にプロテイン」のイメージが強いのはそのせいでしょう。
しかし、実はプロテインは運動習慣の有無に関わらずに摂ることができるものです。市販の食品との違いは、脂質量をはじめ、ビタミンやミネラル類を調整しているということです。「たんぱく質」は、筋肉・血液・髪の毛・爪・肌・骨などの構成成分であり、体を構成する源です。女性であれば綺麗な肌・ツヤのある髪の毛・しなやかなボディラインをつくるために欠かすことはできません。
プロテインの種類
「プロテイン」は原材料によって3つに大別されます。それぞれの特徴・選び方についてみてみましょう。
カゼイン
カゼインプロテインは、牛乳を主成分としています。吸収がゆっくりで持続性があり、満腹感を得られやすいのが特徴です。
ゆっくり吸収されるため、運動しない日や就寝前のタンパク質補給としておすすめです。満腹感を得られやすいため、ダイエットをしている方の間食としてもぴったりです。
ホエイ(ホエー)
ホエイの主成分も牛乳からできていますが、こちらは吸収が早く、筋肉の合成に必要なアミノ酸を多く含んでいるのが特徴です。
そのため普段から運動をしており、より強い体を手に入れたい方やアスリートの方におすすめです。吸収が早いため、運動直後に摂取することで、筋肉の合成が期待できます。
ソイ
ソイプロテインの主成分は大豆で、吸収がゆっくりで、満腹感が得られやすいのが特徴です。
そのため、ダイエットや健康維持を意識している方におすすめです。ソイプロテインには大豆イソフラボンが含まれ、女性ホルモンと同様の働きをしますので、女性には特におすすめのプロテインです。
管理栄養士が選ぶ!女性におすすめのプロテイン4選
プロテインには様々な種類がありますが、栄養素、味・飲みやすさの観点で、女性におすすめのプロテインを厳選しました。
ダイエット中のごほうびに!懐かしい甘さが癖になるミルキーなプロテイン
■管理栄養士・加藤さんのコメント
甘い物が好きな方におすすめなのはミルキー味のホエイプロテインです。しっかりとした甘さを感じますが、カロリー・糖質・脂質は通常のプロテインと同程度です。たんぱく質は1回で21g摂取できます。また、たんぱく質の吸収に役立つビタミンCとビタミンB6を配合しており、たんぱく質の吸収率がアップします。親しみやすい味わいなので、プロテイン慣れしていない方にもおすすめです。
砂糖・保存料・増粘剤不使用!体に優しいプロテイン
■管理栄養士・加藤さんのコメント
砂糖・保存料・増粘剤不使用のホエイプロテインです。国際的な品質管理基準FSSC22000のもとでの厳しいチェックを経て製造されている点も安心です。砂糖不使用ですが、甘さがしっかりとあり、飲みやすいイチゴ風味です。乳酸菌BC-30が配合されており、アミノ酸の吸収率アップや腸内環境改善が期待できます。
女性の体づくりにぴったり!カロリー控えめのソイプロテイン
■管理栄養士・加藤さんのコメント
女性の健康美を支えるソイプロテインです。筋肉をつけながら引き締めてダイエットをしたい方に特におすすめです。食物繊維と大豆たんぱくを配合しています。ウエイトダウンをめざす人向けということもあり、カロリー・脂質・糖質は通常のものと比べて低めです。甘さは控えめで、後味がさっぱりとしています。ココア、バナナ、ストロベリーと、3種類の味から選べます。
朝ごはん代わりにも!美容にこだわったプロテイン
■管理栄養士・加藤さんのコメント
主成分のソイプロテインに加えてフィッシュコラーゲンを配合しています。
フィッシュコラーゲンは分子量が小さいため、吸収率が高いのがポイントです。
さらに、女性の健康美にかかわる栄養素である鉄、カルシウム、マグネシウム、11種類のビタミンが添加されています。1度で様々な栄養素を摂ることができるため、食欲がない日の朝ごはんとしてもおすすめです。
まとめ
プロテインは筋骨隆々になりたい人だけでなく、一般の女性にとっても大切な栄養素です。健康的な美しさをめざすためにプロテインの種類と選び方を把握しておきましょう。
監修者情報
- 加藤 潤也(かとう じゅんや)
- 管理栄養士、フィットネストレーナー
名古屋文理大学健康栄養学科卒業後、社員食堂、カフェ店長を経験。食事だけでなく、体づくりも学びたいと思い、フィットネス業界に飛び込む。食事と運動両面からの健康サポートに従事した後、フリーランスとして独立。現在は栄養指導、出張料理家、ライター、フィットネストレーナーとして活躍の幅を広げている。