もっと早く知りたかった。元競泳日本代表・松本弥生が振り返る、ピルという選択肢【PR】
女性の健康をサポートすべく、オンラインピル診療サービスなどを展開するmederi株式会社。B&では、女性アスリートの抱える課題を解決するために、同社代表取締役の坂梨亜里咲(さかなし・ありさ)さんと女性アスリートとの特別対談企画を実施しています。
第2弾のゲストは、2012年ロンドン五輪と2016年リオ五輪に出場した元競泳日本代表 松本弥生(まつもと・やよい)さんです。
松本さん自身、生理痛が重く現役時代に苦しんだ経験があるそうです。4年前にピルを飲み始めラクになった経験も踏まえて、現在は指導者として正しい知識の普及にも力を入れています。
「生理がかぶってしまったら仕方ない」と試合に臨んでいた現役時代の気持ちやエピソード、指導者として伝えていきたいことを伺いました。
(聞き手:竹村幸[元競泳日本代表]、文・市川紀珠)
生理痛は「我慢するしかなかった」
ー松本さんは、現役時代に生理で悩まれたことはあったのでしょうか?
量が多く、生理痛もかなり重いほうでした。生理ごときで休めない時代だったので、我慢しながらやっていました。練習がきついと、不正出血を起こしていたのも覚えています。
不正出血に関しては、婦人科への相談はしていたのですか?
1〜2日で治ることが多かったので、行っていませんでした。3日続いたら行こうかな、と。
ーコーチや監督へ、生理に関する相談はしていましたか?
高校生までは話していなかったです。大学以降は、「今日は痛みがひどくて泳げません」、「今日はタイム(の速さ)を求めないでほしいです」と正直に伝えていました。生理の時は、自己ベストが4秒も遅くなるんです。ランキングで100人に抜かれるレベルですね。
厳しいコーチだったので、タイムが遅いと怒られます。だから積極的に自分の状態を伝えていました。
「かぶってしまったら仕方ない」と、我慢して臨んでいました。生理期間を調整できるピルを飲んでいる先輩がいたので試してみましたが、(身体に合わなかったのか)上手くずらせませんでした。特に海外での試合だと時差があり、いつ飲めばいいのかわからなかったです。
ー競技特性上、そのほかの生理のお悩みも多そうです。
高校生くらいまでタンポンもつけたことがなくて。プールの中では水圧で血が止まるので大丈夫なのですが、上がると垂れてきてしまうのが悩みでした。プールサイドは、白くて目立つんです。友達に垂れていないか確認してもらうこともありました。血が目立たないように、生理期間中は色付きのタオルを使用する子も多かったですね。
正しい知識を、もっと早く知りたかった
ーピルはいつから飲まれているのですか?
4年前くらいです。2016年のリオ五輪に出場した際もまだ飲んでいませんでした。「飲んでいなかった」というより、「そもそもピルについてどのような効果があるのかをきちんと知らなかった」です。周りの選手でも飲んでいる人はほとんどいなかったと思います。
リオ五輪後、2年間競技から離れていました。復帰するタイミングで、検診で日本水泳連盟の先生のところへ行った際に、ピルを紹介していただいたのがきっかけです。
ありがたいことに一切感じなかったです。今も飲み続けていますが、とにかく快適。もっと早くに知りたかったです。
5年前くらいまでは、まだ「ピル=避妊」のイメージが強かったように思います。正しい効果がまだまだ浸透していないように感じました。
一度、ピルが切れて病院に行った時「(避妊に)失敗しちゃった?」と聞かれたことがあったんです。先生でさえ、そういった聞き方をすることがあるのかと。
今後は、どのようなライフプランを描かれているのですか?
今は夫との二人の時間を大切にしたいですね。結婚して子どもを作ることだけが全てではないと思っています。
ー女性は「結婚の次は出産だね」と言われることも少なくありません。
いろいろな選択肢があっていいですよね。私も今でこそ不妊治療についてオープンにしていますが、少し前までは「まだお互い仕事を頑張りたい時期だから」と強がっていました。
出産願望はありませんが、身近で子宮系の悩みを持っている人もいたので、定期検診は毎年受けるようにしています。実際2年ほど前に引っかかってしまい、現在は半年に1回検査を受けています。幸い、精密検査の結果異常はなかったです。身体の不調を感じなくても異常がある経験をしているからこそ、定期的に診てもらうことは大切だと実感しています。
そうですね。妊娠を臨んでいないとしても、異常があれば健康に害を及ぼしてしまいます。見てわからないので、定期的に可視化することが重要ですね。
指導者から、一人ひとりの選手にあった選択肢を
ー今は指導者として競技に関わられていますが、ピルの服用などどのように話されているのでしょうか?
生理痛が重い子もいるので、親御さん含めてピルの服用を選択肢として伝えています。私の実体験も踏まえて話しているのですが、「怖い」と言われることも多いです。
初経3ヶ月後に生理が正常に来ていれば服用できますし、多くの産婦人科医の先生も推奨しています。生理痛の軽減だけでなく、子宮内膜症や卵巣がんの予防にも効果的です。最近、保護者同席でmederiのセミナーに参加してくださる方も増えていて認知が上がっていると感じています。指導者としては、どのような目標を掲げているのですか?
とにかく彼女たちの力に少しでもなりたいと思っています。子どもたちが、大会の度に「ベストが出ました」と報告してくれるのが嬉しいんです。五輪に出られるような選手が出てきてくれれば……と。
ー最後に改めて、10代〜20代の女子アスリートへのメッセージをお願いします。
生理痛や腰痛など、現役時代は本当につらかったです。練習中も気になってしまって集中できませんでした。自分が感じている痛みやつらさを我慢せず、周囲に伝えてほしいです。ピルはひとつの選択肢だと思いますし、正しい知識とともに知ってもらえればなと。
「生理について話すのが恥ずかしい」と思っている方も多いと思います。私も高校生まではそうでした。ですが生理は自然なことで、女子なら誰もが経験すること。恥ずかしいことではありません。
水泳という競技の特性上、ピルは当然のように選択肢に入ってくるのかと思っていましたが、リアルな現状に驚きました。それでも松本さんが指導者として正しい知識を発信されていて、ピルを選択肢として知ってもらう機会があるのだと思うと、今後が楽しみです!
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