筋力を競技力へ。現役アスリート山崎まりのパーソナルトレーニング活用法
理想のからだづくりを無駄なく効果的に行うなら、一度は取り入れてみたいパーソナルトレーニング。アスリートの場合は、競技力につながる筋力をつける必要があり、専門的な指導が欠かせません。実際に現役選手はどのように取り入れているのでしょうか?女子野球の山崎まり選手に、パーソナルトレーニングの活用方法について伺いました。
頻度は月に1、2回。自主トレの改善に
ーお邪魔いたします!女子野球選手として活躍されている山崎選手ですが、なぜパーソナルトレーニングを始められたんでしょうか。
ーパーソナルトレーニングを受けることで、日常のトレーニングの精度を上げられているんですね。ちなみに通う頻度はどれくらいでしょうか?
ートレーニングをする際のポイントは何ですか?
ー女性特有の怪我というのはあるのでしょうか。
ー競技力に繋げるためのメニューを意識しながら行っているんですね。ちなみに食生活についてはいかがでしょう。
ー炭水化物もしっかり摂りますか?
ー驚くほどの米好きですね!パーソナルトレーニングを受けるメリットは何でしょうか?
永島トレーナー監修 本日のメニュー
続いて、山崎選手のトレーナーである永島さんにもお話を伺いました。
ー現在行われている、山崎選手へのトレーニングの目的は何でしょうか?
ー今日実際に行われるメニューを教えてください。
【ウォーミングアップ】
プリハブ(障害予防のためのエクササイズ)
・ラクロスボールを使用した棘下筋のほぐし
グルートアクティベーション(お尻の筋肉=殿筋の活性化)
・ヒップローテーション(バンドを巻いて膝を内外に動かす)
・ラテラルウォーク(バンドを巻いて横歩きする)
ダイナミックストレッチ
・スモウスクワット(足を持った状態でしゃがんで立つ動き)
・インバーテッドハムストリングス(片足立ちで上体を倒す)
・ワールドグレイテストストレッチ(前に踏み込んで体をひねるなどの多くの動きが入ったストレッチ)
ーウォーミングアップだけでこんなにボリュームがあるんですね。なんと全体のトレーニング量の約半分に当たるじゃないですか!
・バックスクワット(バーベルを担ぎしゃがんで立つ動き)
・ベンチプレス(ベンチに寝てバーベルを持ち上げる)
・ワイドグリップベントオーバーロウイング(バーベルを持って上体を倒し、みぞおちへバーを引き付ける)
・ルーマニアンデッドリフト(バーベルをもって上体を股関節から前に倒す動き)
・スプリットスタンス・ショルダープレス(前後に足を開き、後ろ膝が床につくすれすれでキープした姿勢でダンベルをあげる動き)
・ウエイティッドクランチ(重りをもって行う腹筋運動)
・リバーストランクツイスト(仰向けの状態で足をあげ、そのまま左右にツイストする動き)
プレーから逆算したトレーニングを考える
トレーニングでウォームアップはとても重要とはよく言われているものの、内容の約半分がウォーミングアップに充てられていました。また、スクワット・ベンチプレスなどバーベルを持って行うトレーニングに関しては、20kgの負荷から開始してスクワットではMAX80kg、ベンチプレスでは45kgまでを使用されていました。
ー80kgのバーベルを持ってスクワット・・・さすがとしか言えないですね。
ープロのトレーナーである永島さんから見た、山崎選手のからだの特徴や強みは何ですか?
ー先ほど山崎選手が、パーソナルに通い始めてからホームランが打てるようになったとおっしゃっていました。
取材協力:SAWAKI GYM(https://sg-personal.com/)
■プロフィール
山崎 まり(やまざき まり)
1989年生まれ。小学2年生の時に真駒内スターズに入団。筑波大学3年時にはIBAF女子ワールドカップで世界一に。2012年秋にプロテストを受け合格、2013年からレイアに入団し、プロ1年目にはチームトップの打点数を記録した。2015年には埼玉アストライアへ移籍、最多打点・最多利打点とベストナイン(三塁手)を受賞。2017年にディオーネに移籍、2018年にアストライアに復帰した。選手権守備コーチを経て2019年秋、プロ野球リーグを退団。